平成28年度電験3種の合格発表と感想

平成28年度電験3種の合格率は8.5%でした。

去年は7.7%だったことを考えると、少し簡単だったのかもしれません。

10%を切る合格率で「簡単」はないかもしれませんね(汗)。もう電験3種は、10%の合格率を切るのが当たり前になってきました。

新電気の付録の電験3種試験問題と解答・解説。

電験3種の合格率の推移

受験年度合格率
平成22年7.2%
平成23年5.5%
平成24年5.9%
平成25年8.7%
平成26年8.4%
平成27年7.7%
平成28年8.5%

電験3種の合格率が10%台だったのは遠い昔。その頃から難関試験と呼ばれていましたが、今はさらに難しくなっています。

とは言っても、科目合格制度があるので、努力すれば合格可能な試験だと思います。特に最近は、年ごとに簡単な科目と難しい科目がはっきり分かれます。しっかり4科目勉強して簡単な科目を拾っていけば、多くの人に勝算がありそうです。

他の資格試験の合格率との比較

他の資格試験では合格率が20%を切ると難関だと感じます。合格率が20%台~30%台くらいで普通の難易度。40%台以上は簡単に感じます。これは受験者の母体によって大きく変わりますが、受験制限がない資格だとだいたいこのような印象です。

電験3種の場合は、最近は合格率が10%を切るので超難関でしょう。科目合格率も20%を切るので、科目合格するだけでも難関だと思います。

平成28年度電験3種の各科目合格点

科目名理論電力機械法規
合格点55点55点55点54点

合格点は機械だけが意外でした。平成28年度は、機械が簡単だったので、合格点は60点かなと思っていました。ここ最近ずっと機械が難しかったので、受験者の救済かもしれません。今年機械を合格できた人はラッキーですね。

当ブログを参考にして、機械を受験せず電力や法規の科目合格を目指した人には、悪いことをしたかもしれません。

他の3科目の合格点は妥当でしょうか。今の電験3種は、各科目55点取れれば合格できる試験かもしれません。

平成28年度電験3種の各科目合格率(全科目合格者含む)

科目名理論電力機械法規
合格点18.5%12.4%24.3%14.2%

管理人は、オーム社の新電気を購入して平成28年度電験3種の問題と解説を読んでみました。

理論

理論の合格率は18.5%でした。ざっと見て、基本的な問題が多かった気がします。去年のようなレーザーダイオードやブラウン管などの嫌らしい問題はありませんでした。

平成28年度の理論は、例年より少し簡単かもしれません。

電力

電力の合格率は12.4%でした。難しかったのでしょうか?そんなに変な問題はなかった気がします。細かく見ていませんが、文章題でマニアックな知識でも問われたのでしょうか?

全体的に電力の難易度を少しあげてきたのかもしれません。

機械

機械の合格率は24.3%でした。過去問演習だけでも合格点が取れたと言われる平成28年度の機械。確かにどこかで見たことあるような問題のオンパレードでした。

今年機械に合格できた人はラッキーかもしれません。機械と合わせて理論に合格できた方は、この勢いで来年か再来年に合格してしまいましょう。

電力や法規も毎年難しいことはないはずです。

法規

法規の合格率は14.2%でした。今年の法規は、法規らしかったですね。計算問題が非常に少なかったです。最近話題になった電気さくの問題もでました。このような時事問題が必ず出題されるのが、近年の電験3種の傾向になっています。

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法規は今後も計算問題が少ないままかもしれません。そうなってくると、計算問題で点数を稼ぐという攻略法が通用しなくなります。地道に知識を暗記するしかなくなるかもしれません。

最後に

電験3種に合格された方はおめでとうございます。くれぐれも管理人みたいな資格マニアにならないように(笑)。

科目合格された方もおめでとうございます。科目合格するだけでも難関です。ぜひ来年も科目合格のアドバンテージを活かして挑戦してみてください!電験3種を取得しても、人生バラ色にはなりませんが、ペーパーでも持っていて損はない資格です。

受験された皆様、お疲れさまでした。

管理人も来年に向けて少しブログを書きなおしておきます。

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