【冷凍3種】試験受験記

冷凍3種は、ビルメン4点セットと言われる資格の中で最も難しいと言われます。この記事では、冷凍3種の難易度、参考書、勉強方法、管理人の体験談等を紹介していきます。

冷凍3種の免状。

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【受験概要】

【資格名称】第3種冷凍機械責任者
【受験年度】平成24年度
【試験点数】保安管理技術 7割~8割 法令 9割前後

勉強時間

期間は3か月間、勉強時間は50時間

冷凍機に関する知識や経験はありませんでした。

受験時の主な所持資格:危険物乙4

【難易度】

★★★★☆☆☆☆☆☆ (4/10 普通下位)

過去の合格率

受験年度 合格率
平成22年 全科目受験 47.5%
平成23年 40.9%
平成24年 32.8%
平成25年 34.2%
平成26年 19.0%
平成27年 全科目受験 25.9%
科目免除 71.8%

平成26年度以降難化傾向にあります。その傾向が続くかどうかは分かりません。平成27年度は法令はそれほどでもなかったようですが、保安管理技術は引き続き難しかったようです。

保安管理技術は、難しい用語が多いので勉強しにくいかもしれません。用語を参考書などで調べながらの勉強になります。それでも、基本的には過去問をしっかり勉強すれば合格できる試験だと思います。

※冷凍機械責任者試験には、法令、保安管理技術、学識の3科目があります。冷凍3種の場合、法令と保安管理技術の2科目です。冷凍2種以上になると、学識が追加されます。

勉強が苦手な方

近年は試験が難化傾向にあります。平成27年度の冷凍試験も保安や学識は難しかったですが、法令はそれほどでもありませんでした。これは、「講習を受けて法令だけ受験して冷凍試験に合格してね♡」というメッセージかもしれません。

資格がどうしても必要という方は、素直に講習を受講することをおすすめします。個人的な意見としては、全科目受験をした方が学ぶことは多いと思います。

冷凍の講習と検定

講習を受けて検定試験に受かれば、試験本番では「法令」だけの受験になります。講習を受ける場合、資格試験慣れしている人は冷凍2種をおすすめします。資格試験慣れしていない人や中学の数学が怪しい人は、冷凍3種が無難です。

冷凍1種は講習経由でもそれなりの難易度です。1種ともなると、講習受講後に実施される検定試験が難しいので、初心者には厳しいかもしれません。

最近は、冷凍2種や3種の検定試験も難化している可能性があります。検定試験だからと言って手をぬくと痛い目に合うかもしれません。

冷凍機械責任者の講習受講体験記
平成28年度の第一種冷凍機械責任者の講習を受講してきました。冷凍は3種→2種と講習なしで合格しました。冷凍機械の講習を一度は...

平成27年度の講習の日時は下表のような感じでした。地域によって実施日程が違います。詳しくは、協会のホームページの講習の予定表・申込先の第1・2・3種冷凍機械の欄を確認してみてください。

資格名 申込み期間 試験・講習日
冷凍2,3種講習(1) 1月上旬~1月中旬 2月中の3日間
冷凍1種講習 3月中旬~3月下旬 4,5月の3日間
冷凍2,3種講習(2) 5月上旬~5月中旬 6月中の3日間
冷凍1~3種本試験 8月下旬~9月上旬 11月上旬

講習経由で資格を取得しても、全科目受験で資格を取得しても同じ資格です。電験(電気主任技術者)のように免状を見れば、試験合格かどうか分かるという資格でもありません。講習経由の方も本試験で法令を受験しますので、全科目受験と同じ試験合格です。

【受験動機】

冷凍3種は、ネットでビルメン4点セットの一つと言われています。管理人は、ビルメンになりたかったので、迷わず受験しました。2級ボイラーや危険物乙種4類より難しいとあったので、2種ではなく3種を受けました。

ビルメン4点セット
ネット上ではビルメン4点セットという単語が出てきます。誰が言い出したのか知りませんが、私が知る限り2000年代前半から使われ...

【参考書】

冷凍3種の参考書。(1) SIによる初級冷凍受験テキスト

公式テキストです。辞書として使用しました。読み込んではいません。問題や例題ものっていますが、使いにくいです。

文章も読みにくいですが、保安管理技術はこれ一冊を暗記すれば満点が取れるはずです。これで勉強しないと合格できないわけではないですが、購入推奨です。オンライン書店では売り切れの場合があります。協会の公式の販売ページはこちらです。※但し、協会からの購入では送料がかかります。

(2) 第3種冷凍機械責任者試験模範解答集

電気書院という出版社の過去問です。公式の過去問もありますが、公式の過去問は1冷から3冷まで全種類の4年分の過去問が一冊に掲載されています。電気書院の過去問は、3冷の8年分の過去問が掲載されています。過去問の解説も電気書院の方が詳しいです。

過去問を買うなら電気書院の過去問一択です。冷凍機械責任者試験は過去問命です。公式テキストと最新版の過去問だけあれば、何とかなります。解説も詳しく、非常に使いやすいです。

難点は、問題を解いてる最中に答えが見えてしまう点。過去問はこれ以外選択肢がないので、この点は電気書院さんに改善して欲しいところです。ふせんを答えに貼って勉強しましょう。

平成28年度版でもこの点は改善されていません。毎年最新の過去問を付け足して編集しているようなので無理な相談なのでしょうか?

電気書院の冷凍機械責任者試験の過去問集の勉強方法。

(3) トコトンわかりやすい! 第3種冷凍機械責任者試験 完全テキスト

トコトンわかりやすい! 第3種冷凍機械責任者試験 完全テキストは、2014年に出版された参考書です。図やイラストが多く使いやすいです。練習問題や模擬試験なども掲載されており、現在一番使いやすい参考書だと思います。

索引がしっかりしているので、冷凍2種の勉強にも辞書として使用していました。冷凍試験にもついに待ちに待った使える参考書が登場した印象です。

(4) その他の参考書・問題集

1.初めての第3種冷凍機械責任者試験受験テキスト
一番最初に買った参考書です。勉強開始時に読み込みましたが、半分も理解できていなかったかもしれません(汗)。公式の冷凍受験テキストは堅苦しい記述が多いですが、こちらはそんな事ありませんでした。

昔は参考書の選択肢が少なかったのでこの参考書を使用していました。今は、トコトンわかりやすい! 第3種冷凍機械責任者試験 完全テキスト がおすすめです。

2.すぐわかる第3種冷凍機械責任者試験
上の初めての~の問題集版です。本をめくってみると、30ページ程で勉強が止まっています。あまり使わなかったようです。出題傾向とずれてますし、少し難しかった記憶があります。

3.絵とき冷凍関係法令早わかり
何となく法令試験用に買っただけです。ほとんど読んでません。当時の法令は簡単だったので、勉強は保安管理技術中心にやりました。法令は過去問を解くだけで十分でした。

【勉強方法】

過去問を中心に勉強しよう

勉強のしやすさを度外視して合格するだけなら、公式テキスト模範回答集(過去問)の2冊だけで十分だと思います。

公式テキストは記述が堅すぎるので、知識がゼロの人は基礎用の参考書が必要かもしれません。公式テキストを購入せずに、市販の参考書と過去問だけでも合格はできます。勉強法としては、冷凍サイクルを自分なりに理解できれば合格できると思います。

どのような勉強法を選択するにしても、EchoLandさんのサイトはチェック必須です。分野ごとに過去問の演習ができて勉強しやすいです。Echolandさんは、昔から無料でコンテンツを提供されています。勉強しにくい冷凍試験では、このようなサイトの存在が本当に大きいです。

私は、冷凍サイクル以外の細かい事は理解できませんでした。それでも過去問を繰り返すことで合格できました。ただ、非常にとっつきにくい資格だと思います。

保安管理技術の勉強

勉強開始時は冷凍サイクルをイメージ

過去問は丸暗記ではダメです。私は保安管理技術の問題を解く時、冷凍サイクルのどこの話をしているのか?冷媒の状態はどうなのか?熱の移動はどうなっているのか?等をイメージしました。そうすることで、冷凍サイクルが徐々に自分なりに理解できるようになりました。

下図のようなp-h線図上の冷凍サイクルが、どの参考書にも掲載されていると思います。勉強開始時は、この図を常に手元に用意して図を意識しながら勉強を進めました。下図は適当に拾ってきたものなので、実際のp-h線図は手元の参考書を参照してください。

冷凍サイクルのp-h線図(著作権者:Shoji Yamauchiさん、蒸気圧縮冷凍サイクル from wikipedia)

圧縮機は1→2、凝縮器は2→3、膨張弁は3→4、蒸発器は4→1です。凝縮器では高圧のまま冷媒が冷やされている。圧縮機からは高温・高圧の冷媒ガスが出ている。吐出管の問題なら圧縮機の出口側だから、図の点2のあたりの話。このように色々な事がこの図より読み取れます。

p-h線図は、縦軸が圧力で横軸が比エンタルピーです。管理人はエンタルピーを理解していません。「エンタルピー=エネルギー」くらいの浅い理解です。エンタルピーが増えるとエネルギーが増えるから、温度とかも高くなるのかな~程度に考えています。

実際には正しくないですが、横軸を温度(熱量)、縦軸を圧力として考えると分かりやすいかもしれません。資格に合格するだけなら、このレベルで平気だと思います。

管理人のレベルだとこれが限界です。詳しい方にはお見苦しいかもしれません。

受験時はp-h線図を完璧には理解できませんでしたが、自分なりに冷凍サイクルを理解しました。そうすると徐々に過去問が理解できるようになりました。

ちなみにp-h線図(モリエル線図)がある程度理解できないと、上位の資格取得が厳しくなります。今後上の資格を目指す方や仕事で使う方は、p-h線図を勉強しておきたいところです。

冷凍サイクルを理解できたら

最初は過去問をゆっくり調べながら解き、冷凍サイクルを理解しました。ある程度冷凍サイクルを理解できたら、過去問をガンガン演習しました。

電気書院の模範回答集(過去問)EchoLandさんのサイトで過去問の演習をしました。公式テキストは参考程度に読んだだけで、熟読はしていません。トコトンわかりやすい~のような市販の参考書は、かなり読み込んだ記憶があります。

試験当時の私の実力

冷凍サイクルの基本はある程度理解できた私ですが、極度の機械音痴なので細かい事は理解できませんでした。例えば、「多気筒圧縮機」とか「乾式蒸発器」と言っても言葉だけは分かりますが、今でも具体的にイメージできません。

細かいところでは、シェルアンドチューブ凝縮器や満液式蒸発器の冷媒とブラインの位置関係などもあやふやでした。他にも蒸発器の種類や圧縮機の種類も中途半端にしか覚えていませんでした。

それでも冷凍サイクルの基本だけは理解していました。後は過去問を繰り返し勉強して、類題を拾って合格しました。平成26年度のような難易度だったら不合格だったかもしれません。

保安管理技術は難化傾向

平成26年度のように難化傾向が続くとしたら、過去問中心の勉強では厳しくなると思います。その場合は、公式テキストを隅から隅まで勉強する必要が出てきます。

いまのところトコトンわかりやすい!のような参考書を熟読して過去問演習すれば、SIによる初級冷凍受験テキスト(公式テキスト)で勉強しなくても合格できる難易度だと思います。

どちらにしても過去問演習だけは必須です。

法令の勉強

法令の勉強は、過去問とEcholandさんのサイトで問題演習をするだけで十分だと思います。法令の参考書等を特に購入する必要はないと思います。法令に落ちる人は、勉強不足です。

3種の法令の勉強でも、2種の法令や可能なら1種の法令の過去問まで演習することをおすすめします。3種や2種の問題は、Echolandさんのサイトにも掲載されています。法令に関しては、3種も2種も1種もあまり違いがありません。

【試験本番】

初めて見るような問題は全く解けませんでした。過去問の類似問題だけを拾って、後は勘で解きました。全問題を解き終わった後、自信のある問題を数えました。

何とか6割以上は取れていそうだと胸をなでおろした記憶があります。解いてる最中は、分からない問題が多く不安でいっぱいでした。

【合格後】

仕事では全く使っていません。資格の勉強を通して、冷蔵庫やエアコン等の仕組みが少し理解できました。会社の大掃除で冷蔵庫を移動させたら、中身が冷えなくなってしまいました。その時にウンチクを披露した程度には役立ちました。

月数千円の資格手当をもらっています。ビルメンだと、もう少し冷凍機と関わる現場もあると思います。

平成27年4月から施行されたフロン排出抑制法により、業務用エアコンの点検を始めた職場も多いと思います。3ヶ月に一度は簡易的な点検が必要です。冷媒フロン類取扱技術者の資格が必要ない職場でも、知識の証明として冷凍試験の資格を受験するのは良い考えだと思います。

【最後に】

設備管理やビルメンを目指す人は、冷凍機の仕組みを理解する為にも取得した方が良いと思います。ちなみに、冷凍2種を取得すると、実務経験2年以上でビル管という難関資格の講習の受講資格がもらえます冷凍1種だと必要実務経験が1年に短縮されます。

ビル管講習のくわしい受講資格が知りたい方は、こちらからどうぞ。

講習でビル管を取りたい方がいるか分かりませんが、受講資格のなかで一番ハードルが低そうなのが冷凍2種だと思います。

管理人は、平成27年度に冷凍2種を受験しました。平成27年度に実施された冷凍2種の全科目受験の合格率が、13.7%だったようです。昔は3種も2種もそれほど難易度が変わりませんでしたが、今の冷凍2種は難しいです。

冷凍講習を使わないのであれば、まずは冷凍3種の受験をおすすめします。

第2種冷凍機械責任者合格体験記
昔は冷凍2種と3種の難易度の差があまりなく、2種から受験する人もいました。近年の冷凍機械責任者試験は難化しています。2種にな...
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