管理人は、30代前半でビルメンを目指して職業訓練校に通いました。私の当時のビルメンのイメージは、「ビルメンは仕事が楽で資格を取りまくればOK!!」です。
動機が不純です。
まぁ、よくあるパターンだと思います。
結局ビルメンにならず、浄水場の設備管理で働いていました。
ビルメンとはオフィスビルなどの建物の整備。設備管理は、ポンプなどの設備の管理を意味します。
正社員になれず訓練校への応募を考える
職業訓練校に応募しようと思ったきっかけは、前職で正社員になれなかったからです。
当時は、アルバイトで警備員をしていました。
慢性的な人材不足である警備員ほど正社員になりやすい職業はないのですが、超ダメ人間だった管理人は、正社員に登用されませんでした。
その時、ぼんやりと「職業訓練校に行って、ビルメンにでもなろうかな~」と考えました。
が、時すでに遅し。4月開始の職業訓練校の選考試験の申し込み日が過ぎていました。仕方ないので、その時点から働きながら少しずつ資格の勉強を始めました。
訓練校に通いたかった理由
私が職業訓練に通おうと思った一番の理由は、ビルメンになる為には、第2種電気工事士(電工2種)という資格が絶対必要だと思ったからです。
実際には、絶対必要というわけではありません。
電工2種を持たずに働いている人もたくさんいます。
電気工事士の資格には筆記と実技の二つの試験があり、一生懸命勉強したのに不合格になる人は、大抵実技試験が原因です。
私は不器用で、電工2種の実技試験に受かる自信がありませんでした。

職業訓練に通えば、電気工事士の実技の練習が思う存分できるというのが一番の志望理由です。電気工事士の資格は、勉強するのにものすごくお金がかかるのです。
工具を買い、テキストを買い、実技試験の材料まで買わなくてはなりません。
訓練校に通えば材料費などがかなり節約できます。
もう一つの大きな理由は、お金をもらいながら職業訓練校に通えるからでした。
当時は警備員のアルバイトを1年以上続けていたので、雇用(失業)保険の受給資格がありました。失業保険の受給資格があれば、お金をもらいながら職業訓練校などで勉強できるのです。
雇用(失業)保険の受給資格がなくても、職業訓練受講給付金という制度もあります。条件があえば、月10万円と交通費が支給されます。

さらに、職業訓練に通えばおいしい就職先があるという考えもありました。しかし、世の中はそんなに甘くありません。結局、訓練校卒業後、自分で仕事を探して就職しました。

訓練校の選定
まずは資格の勉強をしながら、訓練校の選定を始めました。最初は、ビルメンになるにはビルメン科が妥当なのかなと思いました。
しかし、9月入校のビルメン科だと、当時の試験制度では第2種電気工事士が受験できなかったのです。電気工事士を最速で受験できても翌年の夏。どうしても第2種電気工事士に合格してから就職活動がしたい!!
それなら、翌年の4月開始の職業訓練の方が良いかなと考えました。そうなると選択肢が増えました。訓練中ずっと雇用保険が出るなら、長期間の訓練でもいいなと思い始めました。
そこで候補に挙がったのが電気系の訓練です。電気系の訓練は、訓練期間が長いものだと2年間という科もあります。私は家から通える1年制の電気系学科に狙いを定めました。

訓練校入校までの資格勉強計画
志望する訓練校を決めた時点で、選考試験まで1年近くありました。選考試験に合格できれば、訓練校に通う期間が約1年。合計して約2年間の資格の勉強計画を立てました。
そんなわけで選考試験の時には、危険物乙4、消防設備士乙4&乙6、2級ボイラー技士、冷凍3種などの資格を持っていました。入校前まで警備員のバイトを2年間やっており、その関係で防災センター要員や自衛消防技術認定等の警備系の資格も持っていました。
又、他の資格勉強と並行して、第3種電気主任技術者試験(電験3種)に2年で合格する計画を立てていました。訓練校入校前には、電験3種の全4科目中2科目に合格していました。

訓練校に合格する為に
訓練校の先生にアピール
私は入校1年前から職業訓練に通う事を決めていました。なのでアピール目的で入校前年のオープンキャンパスに参加しました。更に入校試験前に電話でアポを取って、訓練校見学にも行きました。
入校と同時にバイトを辞める予定で、どうしても選考試験に落ちれなかったのです。念には念を入れて訓練校の見学などに行きました。選考試験の面接試験でアピールするためです。
後で聞いた話では、自分がオープンキャンパスや学校見学に来た事を訓練校の先生は覚えていなかったようです。
訓練校選考試験対策
それ以外の対策としては、選考試験の筆記の過去問をネットでダウンロードして解きました。筆記試験の問題のレベルは、中学校1、2年の基礎レベルでしょう。実際の難易度は、受験する人次第だと思います。私は、数年分の過去問を一度解いただけで終わりにしました。
代表的な訓練校の過去問は以下になります。
”○○県 職業訓練 過去問”で検索すると、あなたの受験する都道府県の訓練校の過去問が見つかるかもしれません。
面接対策もしました。想定される質問の答えを作って、頭に叩き込みました。結論から言うと、そこまで対策する必要はありません。
私の場合は時間もあったし、どうしても受かりたかったのでやれる事は全てやりました。
コロナ禍の時など不景気な時は倍率が高くなるので、そのような対策も有効かもしれません。
そして試験当日へ
そんなこんなで1年が経ち、選考試験当日を迎えます。
