資格試験のなかでも、受験後にイマイチ合否が分かりにくいのが消防設備士です。消防設備士の受験後に、「落ちてるかも」と感じても、意外と合格してたりします。
「受かってるかどうかわからない」時は、合格の場合が多いです。
消防設備士の合否が分かりにくい理由
消防設備士の合否が分かりにくい理由は二つあります。
問題が持ち帰れない
一つ目の理由は、消防設備士試験では問題用紙が持ち帰れないというものです。
消防試験センターが行う試験は、徹底した秘密主義がとられています。同センターが実施する消防設備士や危険物取扱者試験では、問題用紙を持ち帰れません。
問題用紙が持ち帰れないので、自己採点ができません。自己採点をするには、試験中に問題と自分の解答を覚えるしかありません。
すべての問題を覚えるのは難しいです。多くの人は、自信がなかった問題だけを覚えて、試験後に参考書で確認するのが精一杯でしょう。
自分の解答に自信がある問題も、分かりにくい問題が多い印象です。参考書と同じ問題は少なく、100%正解と言い切れる問題は少ないと思います。
管理人が消防設備士を受験する時は、多くの問題を「多分これが正解だろうな」という感じで解いています。勉強不足と言えば、勉強不足です。
そんなわけで、問題を持ち帰って自己採点もできず、自分がどれくらい正解できているかも分からないのです。
実技試験=ブラックボックス
もう一つの理由は、消防設備士の実技試験にあります。論述式などの実技試験ならば、合否が分かりにくいのは当然です。
消防設備士の実技試験は、長文を書かせるものではなく、単なる記述式の試験です。しかし、細かい配点がイマイチ分かりません。加えて、製図問題などは、かなり部分点がもらえると思われます。
過去の管理人の消防設備士の点数を見ると、実技試験の問題は完全に正解できなくても、部分点がついてると見てとれます。
また、マークシート式の筆記試験と違い、実技試験は人が採点します。
消防設備士の実技試験は、配点も採点もブラックボックスなのです。
そんなわけで、消防設備士の試験後、合否が分かるまで不安な日々を過ごす人が多いのかもしれません。
消防設備士試験の手応え
消防設備士の手応えが分かりにくいのは、筆記試験ではなく実技試験だと思います。
管理人の体験談で話すと、消防設備士試験の実技試験は、「合格しているかどうか分からない」時は合格している場合が多いです。
合格しているかどうか分からない時は、実技試験はほぼ埋めてあると思います。そのうえで、自信がある問題が半分くらいあると、意外と点数が伸びました。
実技試験で「半分は絶対解けたな」という時は、正解率が7割~8割くらいでした。
「半分解けたかどうか分からない」時は、5割~6割くらいでした。「半分解けたかどうか分からない」くらいの出来ならば、合格の可能性が少しは残されていると思います。
「確実に半分もできてない」時は、不合格の可能性が高いでしょう。それでも、不合格の割に思ったより点数が取れていたりします。
不合格の場合でも、正解率は50%台が多いです。「あと少しで合格できたなー」とか「次はもう少し勉強したら確実に合格だな」なんて思ってしまうものです。
以上は、個人の体験による感想です。
全員に当てはまるとは限りません。
消防設備士試験を受験する時は
消防設備士試験を受験する時は、最後まであきらめてはダメです。特に甲種の製図は、基本的な条件さえ間違えなければ、意外と点数が稼げる印象があります。
製図は完答できなくても、答えられるところまで答えましょう。
最後に
消防設備士試験を受けたけど、合格しているか自信がない…という時は、自信のない問題の答え合わせは無理にしない方が良いかもしれません。
管理人は、ブログの記事にするために覚えている問題だけ答え合わせをしますが、間違いが分かるとかなりショックです。配点も分からないので、ものすごく不安になります。
精神的な安定を保つために、試験のことは忘れた方がいい場合もあります。
世の中には、知らない方が良いことも多いのです(笑)。消防設備士を受験して、答え合わせをした時に強く思いました。資格ブログなんてやるものじゃないですね…
消防設備士は、一年に何度も受験できる資格です。落ちたらまた受験すればいいのです。