消防設備士甲4・乙4の参考書・問題集まとめ

参考書マニアの管理人が、消防設備士4類の参考書と問題集についてまとめました。

消防設備士の参考書や問題集が置いてある本棚。

消防設備士4類に必要な参考書

消防設備士には乙種と甲種があります。4類を受験する場合、甲種と乙種で必要な参考書が少し変わります。

消防設備士乙種4類を受験する場合

乙種の場合、「これだけはマスター!第4類消防設備士試験 筆記+鑑別編」の1冊ですべての範囲をカバーできます。

この参考書は、詳しい参考書部分と問題集部分がのっている一般的な参考書です。

この参考書には、製図がありません。乙種4類は受験するが、甲種を目指すつもりがない人向けです。この参考書だけで勉強する場合、参考書部分もある程度読みこむ必要があります


突然ですが、管理人は参考書を読むのが嫌いです。資格の勉強をする際は、問題を解くという勉強法をメインにしています。問題を解いて勉強したい方には、「本試験によく出る! 第4類消防設備士問題集」がおすすめです。こちらは参考書部分のない純粋な問題集です。

乙種では必要のない製図分野がのっています。乙種を受験する方は、製図は飛ばしましょう。


「本試験によく出る!~」で勉強する場合、1冊だけだと少し不安な部分もあります。問題集は重要と思われる問題が掲載されていますが、細かい知識はあまりのっていません。

消防設備士乙種4類を受験する場合、「これだけはマスター!第4類消防設備士試験 筆記+鑑別編」と「本試験によく出る! 第4類消防設備士問題集」の2冊を併用するのがおすすめです。

参考書を読みこむ自信があるならば、「これだけはマスター!第4類消防設備士試験 筆記+鑑別編」だけで大丈夫だと思います。

とにかく問題を解くだけの勉強法が良いのであれば、「本試験によく出る! 第4類消防設備士問題集」ともう1冊「直前対策!第4類消防設備士試験模擬テスト」などの模擬テストをやると確実かもしれません。

消防設備士は暗記がメインです。問題を解いて暗記するだけの勉強法でも十分対応できると思います。もちろん、答えの選択肢を覚えるだけではだめです。自分なりに理解しながら暗記すれば、テキストを読まなくても合格可能だと思います。

消防設備士甲種4類を受験する場合

甲種の場合は、乙種に製図がプラスされます。

参考書タイプの「わかりやすい!第4類消防設備士試験」と問題集タイプの「本試験によく出る! 第4類消防設備士問題集 」がメインになると思います。


また、「直前対策! 第4類消防設備士試験 模擬テスト」なども役に立つと思います。


甲種の場合、基本的な参考書以外にもう1冊製図の参考書があるとベストです。実技試験に製図問題があるのですが、この問題の配点がかなり大きいと思われます。なので、製図だけは個別に対策するべきだと思います。

「わかりやすい~」や「本試験によく出る!~」にも製図の分野があります。製図の参考書を使わなくても、その他の鑑別部分で点数を稼げれば合格できると思います。

しかし、消防設備士試験は、試験日によって難易度が変わる試験です。難しい試験日でも確実に合格を勝ち取るためには、製図の参考書は必須です。

製図の参考書

製図の参考書で有名な参考書は2冊あります。

いままで紹介してきた参考書は、二つの共通点があります。出版社が「弘文社」で、著者が「工藤政孝氏」という2点です。著者の名前をとって、「工藤本」と呼ばれたりします。その「工藤本」の製図参考書は、「これだけはマスター! 第4類消防設備士試験 製図編 」です。


もう1冊の有名な製図の参考書は、「オーム社」が出版する「4類消防設備士 製図試験の完全対策」です。オーム社は技術系資格の参考書で有名な出版社です。


管理人は、両方の参考書で勉強しましたが、「工藤本」の「これだけはマスター! 第4類消防設備士試験 製図編」の方が使いやすく、オーム社の「完全対策」は使いづらかったです。

オーム社の「完全対策」が使いづらかった点は二つあります。

一つ目は難易度です。「完全対策」は、管理人には非常に難しく感じました。内容が細かいのは良いと思いますが、テスト範囲外の内容が多かったです。本試験では、複数階にわたる製図問題はまず出ません。

消防設備士甲種の上位資格があるならば、難しい参考書で勉強するのもアリかもしれません。しかし、甲種4類に合格するだけなら、難しい参考書で勉強する必要はないと思います。

二つ目は参考書の構成です。「完全対策」は基本的な問題が少なく、ほとんどの問題が応用問題です。また、参考書の1ページ目から堅い記述が多く、いつまでたっても例題や問題がでてきません。初心者には非常に勉強しにくい構成だと思います。

別にオーム社が嫌いなわけではありません。管理人には「完全対策」は難しすぎて、途中で挫折しました。「完全対策」に対するネット上の評価が高過ぎると思い、長々と書きました。「完全対策」は、少なくとも初心者向けの参考書ではありません。

「工藤本」の製図参考書は、本試験には少し物足りないレベルです。それでも、本試験の製図は部分点が多いと推測されます。合格点を取るには基本的な「工藤本」で十分だと思います。

製図勉強のワンポイント

消防設備士の製図を勉強する際、トレーシングペーパーを使うと勉強の効率があがると思います。管理人の製図の勉強法は、以下の記事にまとめてあります。

消防設備士甲4の製図問題にトレーシングペーパーを使おう
管理人は勉強する際、たまにトレーシングペーパーを使います。 トレーシングペーパーとはトレースする紙、つまりしき写しをする紙です。消防設備士の製図問題では、トレーシングペーパーを使った勉強法が非常に効果的だと思います。 トレーシングペーパー ...

管理人の使った参考書とその結果

管理人は主に「わかりやすい!第4類消防設備士試験」、「本試験によく出る! 第4類消防設備士問題集」、「これだけはマスター! 第4類消防設備士試験 製図編 」の3冊を使用しました。

その結果は以下になります。

消防設備士4類の試験結果。まぁまぁ良かった。

なぜ弘文社の参考書なのか

ここまで消防設備士4類の参考書は、ほとんど弘文社のものをおすすめしてきました。主な理由は以下の写真になります。

弘文社出版の消防設備士の参考書の中身。読者に情報提供を求めている。

これは弘文社が出版している消防設備士の参考書の1ページです。読者へ試験情報の提供を呼びかけています。これが弘文社の参考書が、消防設備士試験の問題に近い理由の一つです。

本職の防災企業でも、同じようなことをしている会社があります。過去問が公開されない消防設備士試験では、実際に受験した人から情報を集めるのが一番確実なのです。

そういった意味で、5ちゃんねるなどの大手掲示板は、情報源として非常に優れています。試験の仕上げに、このようなサイトで「消防設備士」と検索して、4類のスレッドを熟読してみましょう。きっと本試験に役に立つはずです。

参考書・問題集紹介

(1) わかりやすい!第4類消防設備士試験

消防設備士や危険物の参考書は、弘文社が強いですね。この参考書にのっている語呂合わせも使いやすく、全体的によくまとまっている参考書だと思います。甲種4類受験でどれか1冊というならば、この参考書がおすすめです。

(2) 本試験によく出る! 第4類消防設備士問題集

「工藤本」の問題集です。消防設備士4類の参考書で一番売れています。問題を解くだけという効率的な勉強ができます。非常に使いやすい問題集です。

(3) これだけはマスター!第4類消防設備士試験 筆記+鑑別編

乙種4類の受験に特化した参考書です。一番上の「わかりやすい!第4類消防設備士試験」と同じような参考書で、甲種の製図部分がのっていません。消防設備士乙種4類に合格したい人は、これ1冊をやり込めば間違いないと言える参考書です。

(4) 直前対策! 第4類消防設備士試験 模擬テスト

「工藤本」の模擬テストです。本試験形式の問題が4セット分のっています。終わりにのっている「合格大作戦」という重要部分のまとめが意外と使えます。

甲種4類の製図参考書紹介

(6) これだけはマスター! 第4類消防設備士試験 製図編

製図の基本的な知識がまとめられた参考書です。初心者でもとっつきやすいのが特徴です。本試験より少し簡単な問題が多いですが、これ1冊で製図は6割以上取れると思います。

(7) 4類消防設備士 製図試験の完全対策

製図の難しい参考書です。詳しさで選ぶならこの参考書ですが、非常に勉強しづらいと思います。これ1冊をマスターすると、製図は6割を軽く超えるはずです。

最後に

消防設備士4類の参考書についてまとめてみました。基本的にこの分野の参考書は、弘文社が優勢なのですが、最近はオーム社が「ラクラクわかる!」シリーズで対抗してきました。

管理人も今後消防設備士の勉強をする時は、オーム社の参考書も試してみようと思います。

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