電験2.5種とも言われるエネルギー管理士という資格。管理人は、電験3種合格の2年後に電気分野で初挑戦しました。この記事は、エネルギー管理士受験1年目の体験記です。まだ課目合格の段階ですが、1年目に使用した参考書や勉強方法などを紹介していきます。
【受験概要】
【資格名称】エネルギー管理士 電気分野
【受験年度】平成27年度
【自己採点】課目Ⅰ:153/200 (76.5%) 課目Ⅱ:121/150 (80.7%)
※課目Ⅲと課目Ⅳは受験していません。
勉強時間
1年目の勉強期間は5か月強、勉強時間は91時間48分。
平成25年度に電験3種に合格しています。電験3種合格後の約2年間は、ほとんど電気の勉強をしていませんでした。電気数学に関しては、ラプラス変換は全く分からない状態でした。微分積分の基礎的な知識は理解していました。
【受験動機】
電験3種合格の次は、電験2種があります。しかし、電験2種は2次試験があったりとかなり難関のイメージがありました。電験3種ですら難関に感じた自分では、簡単には合格できないだろうと感じていました。
電験3種で苦労して学んだ知識が勿体ないとも感じていました。そこで今すぐ電験2種は無理でも、まずは電験2.5種と呼ばれるエネルギー管理士に挑戦しようと思い立ちました。
【1年目に使用した参考書】
(1) いちばんよくわかる電験第2種数学入門帖
エネルギー管理士の課目Ⅱは電験3種で言うと理論でしょうか?この課目では、ラプラス変換や微分積分が必須です。大学でそれらの数学的知識を学んだ方は、過去問演習だけで問題ないと思います。それ以外の方は、数学の勉強が必須です。
その為の参考書が「数学入門帖」と呼ばれたりもするこの参考書です。例題と応用問題がありますが、応用問題はかなり難しかったです。私は、テキストを読んで例題を解いただけです。
非常に分かりやすい参考書でおすすめです。
(2) エネルギー管理士 過去問
2課目しか受験していませんが、エネルギー管理士は過去問に近い問題の出題が多かったです。電験3種より難易度は高いかもしれませんが、問題は素直だと思いました。
管理人は平成28年に残り2課目を受験しますが、過去問中心の勉強になると思います。平成27年度は、16年分の過去問が載っているオーム社の過去問題集を使用しました。
私が持っているオーム社の過去問は、平成23年度までしか載っていません。今年の受験では、最近の過去問が掲載されている過去問題集を購入予定です。
上の電気書院さんは10年分の過去問。下のオーム社の模範解答集は昔は12年分の過去問が掲載されていましたが、今は10年分だけのようです。私はオーム社の16年間分(平成8年~平成23年)の過去問を購入しましたが、こちらも今は販売していないようです。
電験3種の場合、電気書院の過去問は左のページに問題が1問掲載されていて、右のページをまるまる使って解説がのっています。電気書院の電験3種の過去問は非常に使いやすいのですが、エネ管の過去問は電気書院もオーム社のものも問題の下に解答と解説がくるタイプです。
(3) エネルギー管理士試験(電気分野)徹底研究
受験1年目に、エネ管は過去問だけで合格できそうと感じました。必要な数学知識があれば、電験3種合格者はもとよりレベルの高い電験3種受験者も、エネ管の過去問を勉強すれば勝負になるのでは?と思います。
管理人は今年もいろいろ参考書を購入するかもしれません(笑)。でも、結局は過去問中心の勉強になると思います。
【1年目の勉強】
まず数学入門帖で数学の勉強をしました。ラプラス変換とか小難しそうですが、公式を暗記しただけで実質何も分かっていません。微分積分も高校3年生の教科書レベルです。大学受験で求められるようなレベルではありません。
数学を勉強した後は、ひたすら過去問演習をしました。課目Ⅱ(電験でいう理論)で出題される不平衡3相などは電験3種では学習しないので、新たに勉強する必要はあるかもしれません。
管理人は、エネ管で電気の勉強を止めるつもりです。なので、電験3種の知識と新たに学んだ数学の知識で解けない問題は捨てました。不平衡3相は本番でも解けませんでした。それでも課目Ⅱには合格できました。
課目Ⅰ(電験でいう法規)は平成27年に少し難しくなりましたが、基本的に過去問を繰り返すだけで合格できました。全体的に意地悪な問題は少ないと感じました。
【1年目の試験本番】

【最後に】
平成28年度にエネ管を受験する方は、一緒に頑張りましょう。管理人は平成27年の12月から少しずつ勉強していく予定です。
令和に入り、これから受験される方も是非頑張ってください。
合格者の感想としては、エネ管は電験3種よりは難しいが、最近の電験3種よりは解きやすいと感じています。もし電験3種受験者でエネ管の受験を考えている方がいたら、数学の知識があればエネ管に挑戦するのも一考かもしれません。