電験3種の在職者訓練という格安の講習

各都道府県や国が実施している職業訓練というものがあります。主な役割は、離職者が再就職するための技能や知識を学ぶというものです。訓練には、在職者向けの訓練もあり、中には電験3種などの資格の受験対策をしてくれる訓練もあります。

黒板に向かって職業訓練の講義をする先生。

私が受講した在職者訓練

電験3種受験時に、こちらの訓練校の在職者訓練を受講しました。2020年現在はもう実施していないようです。

電験3種の理論ですと、1日2時間半程度の講義で全10日間でした。これで費用は5000円と格安です。一般の電験3種の対策講座ですと、1日の講義で5000円以上取られても不思議ではありません。

非常にお得感がある講義です。しかし、電験3種の在職者訓練を実施しているのはほぼ都心部の訓練校のみです。電気工事士の受験対策を実施している訓練校は多いのですが…電験3種の在職者訓練は、私が知る限りでは、少なくとも東京都だけは実施しています。

講義の内容

講義の内容は、1冊の参考書の問題を分野ごとにチョイスしながら解説するというものです。私が受講した講義では、どの科目も完全マスターという参考書を使用しました。


講義は参考書の問題の解説がメインでした。事前の予習は必須です。講義と講義の間に日にちが空いていたので、その間に参考書の問題を軽く解いてから講義に臨みました。土曜日を丸一日使う講義の場合もありますので、その場合は予習が大変かもしれません。

講義の質

講義の質は、先生によります。私が印象に残った良い先生には、生徒から質問を受け付けてその質問を次の講義で解説してくれた先生がいました。逆に、最近の電験3種の受験事情を全く把握していない先生もいました。

講義で出題予想を教えてくれるわけではありません。出題予想を軽く披露してくれた先生もいましたが、記憶に残っていないので恐らく予想が外れていたのでしょう。

講義の意義

正直講義はそこまで役に立ちませんでした。生徒の質問に積極的に答えてくれた先生の講義は、私が得意な電力だったので、あまりメリットを生かせませんでした。どの先生も質問すれば答えてくれます。やる気のある方には良い環境だと思います。

講義の内容自体は、私にはあまり役に立ちませんでした。それよりも、同じ電験3種という資格を目指す集団の中に身を置けたことが有意義でした。独学で勉強していた私には、同じ資格を目指す同志がこんなに居るんだ!と励みになりました。

在職者訓練を受講するには

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電験3種や電気工事士だけでなく、地域によっては危険物、ボイラー、冷凍の講座まであったりします。電気工事士の在職者訓練はほとんどの県が実施しています。

在職者訓練の受講対象者は、基本的に働いている方のみです。東京都の訓練であれば、東京都で働いているか、他県で働いている東京都在住者が対象です。

訓練の応募者が多数の場合は、抽選のようです。応募者に余裕がある場合は、条件に合わない方でも受講できる可能性があります。詳細は、対象の訓練校に問い合わせてみてください。

最後に

電験3種の在職者訓練に関しては、受講可能な方は少ないかもしれませんね。受講可能な方は、公的な訓練で非常に安いのでおすすめです。

講義が役に立つかどうかと問われると、明確には答えにくいです。ただ、私は講義を受講することで、一生懸命勉強している人を見て刺激を受けました。

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