電験3種やエネルギー管理士の試験用の電卓

最近、電卓を新しく購入しました。たかが電卓ですが、電験3種などを受験する方には非常に大事な道具です。電験やエネルギー管理士では複雑な計算をさせる問題が多く、電卓の機能を使いこなせればそれだけで有利になります。

古い電卓たち。使いにくくはなかったが、新しい電卓に比べると使い勝手はイマイチ。

電験3種の電卓を選ぶ際のポイント

1.適当な大きさであること

電卓は大きすぎても駄目ですし、小さすぎても使いにくいです。縦も横も20㎝を超えるようなサイズのものは、勉強中や試験中に邪魔です。縦15㎝×横10㎝の電卓を使ったこともありますが、こちらは小さすぎて使いにくかったです。

慣れてしまえば、小さい電卓でも使いこなせるとは思います。小さい電卓を使っていた人が、大きい電卓に移る場合は問題ありません。その逆で大きい電卓に慣れた人が、小さい電卓に移るのは難しいものがあります。

個人的な意見としては、電験やエネ管の電卓は、縦:15㎝~20㎝、横:10㎝~15㎝のサイズが良いと思います。今回私が購入したものは、縦:約17.5cm 横:約13.0cmの電卓です。

この程度の大きさの電卓になれば、ディスプレイも大きく桁数はだいたい12桁になります。{ 10 }^{ n }などの計算が多い電験3種やエネ管の試験では、10桁の電卓より12桁の電卓の方が使い勝手は良いです。ディスプレイも大きい方が見やすいです。

そして電卓のサイズが大きいということは、ボタンのサイズも大きいということです。電卓のボタンは大きい方が打ちやすいです。

2.試験で必須のキー(ボタン)

新しい電卓。電験やエネ管の試験用に購入。必要なキーがすべて揃っており使いやすい。

まず絶対に必要なボタンは、「00」「√」の2つです。{ 10 }^{ n }などの計算では、「00」ボタンを連打することがあります。そして「√」はないと問題が解けません(笑)。

そして必須ではないですが、あると便利なボタンは「⇒」です。パソコンでいうBackspaceです。スマホだと削除ボタンですね。「123」と打ち込んで次に「⇒」を押すと、最後に打ち込んだ「3」が消えて「12」になります。

「⇒」ボタンがない電卓で途中で打ち間違えると、最初から打ち直しです。非常に便利なボタンですが、このボタンがない電卓も結構多いです。

3.あると便利なキー(ボタン)

使いこなせると便利なボタンは、「RM/CM」,「M+」,「M-」の3セット「GT」です。Mはメモリ(Memory)機能のMです。GTはグランドトータルのことです。

これらは、(150×10)+(300×8)+(250×6)などの計算をするときに役に立ちます。電験3種の電力の計算なんかでよくありますね。電力量(kw・h)の合計を求めて、最後に24時間で割って平均電力(kW)を求める問題とかです。

「RM/CM」,「M+」,「M-」

「RM/CM」,「M+」,「M-」を使って、(150×10)+(300×8)+(250×6)=を解きます。

画面の左上に「M」の文字が表示されていないことを確認してから計算を開始します。

まず、150x10=1500を求めます。ここで「M+」を押します。次に、300x8=2400を求めます。そしてまた「M+」を押します。最後に、250×6=1500を求め、「M+」を押します。これですべての計算が終了です。

ここで「RM/CM」を押すと、(150×10)+(300×8)+(250×6)=の計算結果である5400が画面に表示されます。

「M+」は画面に表示された数字をメモリーの中に足しこみます。「M-」は逆にメモリーから引きます。「RM/CM」を一度押すと、メモリーの中で計算された数字が表示されます。もう一度「RM/CM」を押すと、メモリーに記憶されている数字が消去されます。

「RM」「CM」が別のボタンになっている電卓もあります。その場合は、「RM」(リコールメモリ)でメモリで計算された数字を表示し、「CM」(クリアメモリ)でメモリー内で計算された数字を消去します。

「GT」

「GT」を使って、(150×10)+(300×8)+(250×6)=を解きます。

画面の左上に「GT」の文字が表示されていないことを確認してから計算を開始します。

まず、150x10=1500を求めます。次に、300x8=2400を求めます。最後に、250×6=1500を求めます。そしてここで「GT」のボタンを押すと、(150×10)+(300×8)+(250×6)=の計算結果である5400が画面に表示されます。

「GT」は、イコールで求めた数字を足しこむ機能です。「M+」と同じような機能なのですが、メモリ機能との違いは、「M-」がないので引き算ができないことです。電験3種などの資格試験では、「M-」を使う機会は少ないので「GT」だけでも良いかもしれません。

私は、「GT」よりメモリ(M)機能の方が自分で計算している感じがして使いやすいです。使いこなせば「GT」の方がスピードが出せる場面も多いかもしれません。それでも「GT」は=(イコール)を押したら勝手に数字が足されるので、ミスをしそうで怖いです。

この「GT」ボタンももう一度押すと、GTメモリーに記憶されている数字が消去されます。メモリ(M)機能とグランドトータル(GT)機能は、それぞれ独立しています。両方を使いこなせれば、試験時間が短い電験3種などで時間を節約できるかもしれません。

これらの機能を自分に合ったやり方で使いこなすと良いと思います。

「CA」

メモリ機能やグランドトータル機能を使う時に便利なのが、「CA」(クリアオール)というボタンです。メモリに入ってる数字や画面上の数字のすべてをリセットしてくれます。新しい問題を解き始める時などは、このボタンを1度押せばまっさらな状態から電卓を使えます。

「CA」「C」「Cl」「CE」なども普段意識しないと思いますが、微妙に違います。メモリー内の数字を消去できるのは「CA」だけですかね。

今回購入した電卓

一応上記の条件を考慮して、今回私が購入した電卓は以下になります。今年の簿記試験やエネルギー管理士試験で使用するのに購入しました。慣れれば使い勝手はかなり良さそうです。


電卓もそれぞれ微妙に違います。新しい電卓を探す場合は、慣れるまで時間がかかることを頭に入れておくべきです。それまでは、慣れている電卓の方が使いやすいと思います。

管理人もまだ電卓を使いこなせているとは言えません。もっと電卓を使いこなせれば、問題を速く解けるようになります。電卓も奥が深いですね。

また、人それぞれ合う電卓がありますので、このブログでは特定の電卓のおすすめはしません。

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