冷凍2種の学識には計算問題があります。この計算問題の半分くらいは、公式を覚えなくても単位の計算で解けてしまいます。このやり方は電験3種やエネルギー管理士などの資格にも応用できるやり方です。
最近の冷凍2種の勉強状況
冷凍2種の勉強は計14時間です。最近新しい参考書を買いました。この参考書がびっくりするほど使えます。トコトンわかりやすい! 第3種冷凍機械責任者試験 完全テキストという参考書です。図やイラストが多く、索引もあり辞書として最適です。2種の勉強に使用しています。
冷凍試験=分かりにくいというイメージを払拭するほどです。冷凍試験は公式テキストを含めて参考書がどれもイマイチでしたが、この参考書は分かりやすさに感動すら覚えました。何度か改訂されていますが、今後の冷凍試験はこの参考書が主流になるのでしょう。
ナツメ社は分かりやすい参考書が多いですね。
冷凍2種の学識の計算問題
冷凍2種の学識の計算問題は単純な問題が多いです。SI単位の計算を使えば、公式を覚えなくても解けそうなレベルです。今冷凍2種の過去問演習をしていますが、まだ一つも公式を完璧に覚えていません。
SI単位計算法
例えば冷媒循環量(kg/s)を求めよという問題がよく出題されます。冷媒循環量の公式は、
だそうです。こんなもの覚えてられませんw
平成26年の冷凍2種の学識の問2で試します。
圧縮機のピストン押しのけ量 V=250[㎥/h]、圧縮機の吸込み蒸気の密度ρ=10[kg/㎥]、体積効率ηv=0.70 が与えられています。求めるのは冷媒循環量qmr[kg/s]です。ここで注目するのは単位です。
[㎥/h]と[kg/㎥]を掛けたり、割ったりして求める冷媒循環量の単位[kg/s]にするのです。
そうすると、V×ρ=250×10=2500[kg/h] となります。hは時間なので、これをs(秒)に直します。1h=3600sなので、
となります。つまり、2500[kg/h]を3600で割ると[kg/s]の単位の数字が求まります。
実際の冷媒循環量はピストン押しのけ量の体積より小さくなるだろうから、これに体積効率というものをかけてあげます。
いつもこんな感じで解いてます。
単位のない効率の使いどころや比エンタルピーの引き算には、解答者の勘が必要です。実際は勘というより、熱やエネルギーの流れが分かるかどうかでしょう。
比エンタルピーのJ(ジュール)は、。冷凍能力のW(ワット)は、
として単位の計算をします。kg、s、m などはSI単位と呼びます。
冷凍2種レベルなら単位をSI単位に直して、単位の計算をすると半分くらいは公式を完璧に覚えなくても解けてしまいます。
最後に
私は単位の計算ができるようになってから、資格勉強の計算問題が一変しました。解けそうにない問題でも、単位が分かれば解ける可能性があります。普段単位を意識していない人は、意識してみると良いかもしれません。
