危険物乙種と甲種は物理・化学以外も微妙に難易度が違う

危険物乙4に合格したのが3年前。今年、乙4以外の危険物乙種を3種類取得し、甲種にも合格しました。甲種は物理・化学が難しいと言われます。今回の危険物甲種の受験を通して、甲種の法令や性質・消火も乙種とは微妙に難易度が違うのかなと感じました。

危険物乙種の参考書と危険物甲種の参考書。

危険物甲種の方が点数が低かった

危険物乙4を受験した時、全ての科目で9割以上でした。危険物乙4は、初めて受験した技術・設備系資格だったので、よく覚えています。

今年受験した危険物甲種は、法令が66%、物理・化学は60%でギリギリ、性質・消火は80%でした。危険物乙種も甲種も勉強する内容にそれほど違いはないと思います。でも、甲種を受験してみると、やはり甲種と乙種では難易度の差が確実にあると感じました。

物理・化学だけは明らかに甲種が難しい

甲種を受験する前から物理・化学の科目だけは、明らかに甲種が難しいと感じていました。乙種の物理・化学は中学レベル+α。甲種は高校レベルだと思います。

危険物甲種が難しいのは物理化学の難易度の高さ
危険物甲種は、乙種に比べて難しいと言われます。 甲種の性質・消火は乙種1類~6類までの全範囲が問われますが、範囲が広いだけで乙種とそれ程変わりません。法令に関しても、暗記する内容はほぼ同じです。 乙種と甲種の難易度の違いは、物理・化学の難易...

甲種の物理・化学は難易度は高くありませんが、高校化学の広い範囲をカバーしています。センター試験の化学くらいだと思います。広い範囲の高校化学の知識が要求されます。文系の人や中途半端に高校化学を勉強した人には少し難しく感じると思います。

私はモル計算などは得意なのですが、高校時代に有機化学以降は勉強をサボっていたので、甲種の物理・化学の得点が伸びませんでした。大学受験で化学を使った人は、甲種の物理・化学は簡単に感じると思います。

甲種の性質・消火は範囲が広いだけ

性質・消火の甲種と乙種の違いは、範囲の広さだけだと思います。乙種は乙4も含めて4種類受験しましたが、性質・消火は全て9割以上でした。甲種の性質・消火は8割でした。

乙種の受験では性質・消火で9割以上取れましたが、実際はあいまいな問題も多かったです。確実に分かる問題が10問中7、8問程度。残りの数問は選択肢を絞って勘で解答。それで正解率が90%か100%でした。

甲種の性質・消火でも、自信のある問題が7割程度。残りの数割の問題を勘で解答しました。

甲種の性質・消火では、乙種の性質・消火の6類分の勉強が必要です。乙種の6倍の勉強量です。ただ、性質・消火の難易度は、乙種も甲種もほとんど変わらないと思います。甲種の性質・消火は範囲が広いだけだと思います。

乙種も甲種も参考書の問題を解いただけでは対応できない問題がありました。その分からない問題も、参考書を読み込めばほとんど正解できる問題でした。

甲種の法令は意外と難しい

甲種と乙種の参考書を読み比べてみると、法令の内容はほとんど変わりません。「ほとんど」と言うより、書いてある内容は「ほぼ一緒」です。でも実際に甲種を受験してみると、乙種の受験時より法令が難しく感じました。

何が違うのか?と問われると難しいです。確実に違うかなと感じたのは、指定数量の問題です。甲種の方が問われる物質が多岐にわたると感じました。

それ以外にも甲種の法令は問われる内容が細かくなっていると感じました。全体的に問題の難易度が高いというよりは、答えにくい問題が甲種の方が多い気がしました。ただ単に管理人の勉強不足という可能性も捨てきれませんが(笑)。

最後に

甲種は参考書を見ると、意外に簡単に感じました。でも、実際危険物甲種を受験してみると、細かい部分を突いた問題が多くて難しく感じました。

甲種と乙種の違いは、物理・化学では明らかに難易度が違います。性質・消火では範囲の広さが違います。法令でも少し甲種の方が難易度が高いと感じました。

【危険物甲種】合格体験記
平成27年に危険物乙1、乙3、乙5と続けて合格しました。その知識を忘れないうちにと思い、同年に危険物甲種の受験に踏み切りました。この記事では、危険物甲種の難易度、参考書、勉強方法、管理人の体験談等を紹介していきます。 【受験概要】 【資格名...
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