【危険物乙1,乙3,乙5】試験受験記

危険物乙種4類を取得後、科目免除を使って他の乙種を受験しましたこの記事では、乙種4類以外の危険物乙種の難易度、参考書、勉強方法、管理人の体験談等を紹介していきます。

【受験概要】

【資格名称】乙種第1類 危険物取扱者
【受験年度】平成27年度
【勉強時間】74日間、9時間15分、一日当たり0分~15分程度
【試験点数】性質・消火  10/10問 100%
※「法令」15問と「物理・化学」10問は免除

 

【資格名称】乙種第3類 危険物取扱者
【受験年度】平成27年度
【勉強時間】62日間、5時間27分、一日当たり0分~15分程度
【試験点数】性質・消火  9/10問 90%
※「法令」15問と「物理・化学」10問は免除

 

【資格名称】乙種第5類 危険物取扱者
【受験年度】平成27年度
【勉強時間】59日間、3時間52分、一日当たり0分~15分程度
【試験点数】性質・消火  9/10問 90%
※「法令」15問と「物理・化学」10問は免除

受験時の主な所持資格:危険物乙4、消防設備士乙6

危険物乙1の勉強開始時は、資格勉強自体にブランクがありました。カンを取り戻すために、乙1の勉強時間を多く取りました。乙3、乙5と勉強を続けるうちに、勉強時間が減りました。

科目免除で乙種を複数受験する場合、内容が重なる部分もあります。それでも、8割以上は類ごとに勉強する内容が違います。

【難易度】

★★☆☆☆☆☆☆☆☆ (2/10 易しい)
※危険物乙種 科目免除を使用した場合の難易度

★★★☆☆☆☆☆☆☆ (3/10 やや易)
※危険物乙種 科目免除を使わない場合の難易度

過去の合格率(平成28年6月まで)
※科目免除利用者・未利用者の合計

乙1類乙2類乙3類乙5類乙6類
平成23年70.1%71.7%70.8%70.2%66.4%
平成24年70.9%69.0%70.2%69.6%68.2%
平成25年68.0%66.9%67.0%68.4%65.0%
平成26年66.7%67.6%68.3%68.6%63.5%
平成27年64.1%65.6%66.2%66.7%63.0%
平成28年63.4%65.4%67.7%66.3%62.8%
平成29年68.4%70.9%69.2%69.4%63.6%
平成30年66.9%68.3%67.7%66.1%64.4%
令和元年68.9%68.3%68.6%69.3%66.8%
令和2年70.2%70.2%68.6%69.7%66.3%

危険物乙種を科目免除で受験すると、出題が10問になります。範囲も狭いですし、内容も覚えるだけです。出題傾向も一定なので、非常に勉強しやすいです。科目免除での受験者も多く、合格率も乙4と比べると高くて当然といったところです。

乙4の合格率は3割~4割ですが、それ以外の類の合格率は6割~7割で安定しています。

物質名や物質の性質がやや覚えにくいですが、細かい点は覚えなくても合格できます。

【受験動機】

管理人が危険物乙1の勉強を開始した時、資格勉強から1年以上遠ざかっていました。勉強を習慣づけるため、1日5分でもいいからと危険物乙1の勉強を始めました。

危険物乙種の他の類の合格者は、科目免除という制度が利用できます。科目免除を利用すると、「法令」15問と「物理・化学」10問は免除されます。科目免除を利用すると、試験本番で問題数が35問から10問に減ります。

危険物の場合、科目免除を活用した方がお得だと思います。

他の資格試験の場合、科目免除を使わない方が合格しやすい試験もあります。危険物と同じ団体が試験を作成している消防設備士試験では、科目免除を使うべきかどうかは意見が分かれるところだと思います。

管理人は、平成24年度に危険物乙種4類に合格済みでした。危険物甲種を取れば会社からもらえる資格手当が増えるということもあり、甲種を目指すことにしました。

まずは危険物甲種の受験資格を満たすために、4類以外の危険物乙種の勉強を始めました。

危険物甲種の受験資格

甲種を受験するには、受験資格(公式の受験資格のページに飛びます)が必要です。私のような普通科高校卒で危険物取扱の実務がない場合は、最低限4種類の危険物乙種が必要です。

甲種受験に必要な資格私の場合
危険物乙種1類または6類乙種1類を平成27年度に受験
危険物乙種2類または4類乙種4類を平成24年度に取得済み
危険物乙種3類乙種3類を平成27年度に受験
危険物乙種5類乙種5類を平成27年度に受験

平成27年度に甲種を受験しようと思い立ち、乙種1類、3類、5類の勉強を開始しました。

【参考書】

(1) 乙種1・2・3・5・6類危険物取扱者試験

危険物取扱者試験の過去問が掲載されていることで有名な参考書です。

危険物取扱者試験は過去問が公表されていません。年に何度も試験が開催されるので、問題を使いまわしていると推測されます。つまり、過去問演習が合格への王道です。

同じ出版社の危険物乙4の参考書があります。乙4の参考書も、過去問を掲載しているとうたっています。実際に乙4の参考書に掲載されている問題を、本試験で見たという話も多いです。これから参考書を購入するのであれば、過去問が掲載されているこの参考書がおすすめです。

ちなみに、この参考書は科目免除者用です。

(2) わかりやすい! 乙種1・2・3・5・6種危険物取扱者試験 科目免除者用

参考書兼問題集です。乙種4類合格者が科目免除を使って、他の乙種を受けるための参考書です。これ一冊で乙種ならどの類も合格できると思います。管理人は、この本だけ受験会場に持っていきました。

著者の工藤政孝氏は消防設備士の参考書でも有名です。

正直に言うと、参考書部分はネットで代用できます。安い問題集を中古で買って、分からないところはネットで調べるという方法が一番コストパフォーマンスが高いと思います。

この本は参考書部分が詳しく、一冊の本として持ち歩いて勉強できます。この本を完璧に仕上げれば落ちることはないはずです。

類ごとに50問くらいの問題数があります。項目ごとにまとめて問題が掲載されています。1類であれば、問題1~5までが塩素酸塩類という物質に関する問題、問題6~7までが過塩素酸塩類の問題という具合です。

問題集の解説に、正解の選択肢の解説が書かれているのは当然です。もっと大事なのは、正解以外の選択肢が「なぜ間違っているのか」という点が記述してあるかどうかです。この著者の参考書は、その点をクリアしています。

試験本番のようなランダム出題ではないので、勉強は項目ごとにすすめることになります。

【勉強方法】

管理人の化学の知識は、高校レベルです。難しめの有機化学になるとお手上げです。危険物は覚えるだけの試験なので、難しい知識がなくても合格可能です。

私は参考書部分をあまり読んでいません。問題を解く→分からない所を調べる→分からなかった問題を解く、というパターンを完璧になるまで繰り返しました。

人それぞれ自分に合う勉強方法は違いますが、最後に問題を解くというのは一緒です。危険物のように覚えるだけの試験なら、最初から問題を解く方が効率が良いと思います。

危険物乙種に関しては、最初から問題を解く勉強法をおすすめします。問題を解く際には、解説を読み、分からない部分を調べるという作業は必須です。

ネットで調べる場合は、物質名をgoogleで調べてみましょう。危険物取扱者試験用に物質の性質等をまとめているサイトがありますし、少し堅い記述が多いですが、Wikipediaも利用できます。自分が使いやすいサイトを探してみてください。

【試験本番】

試験本番では、分からない問題もありました。参考書の問題を解くだけでは、カバーしきれない知識も出題されます。参考書部分の太字になってないような部分も出題されます

問題演習を繰り返していれば、本番の分からない問題も2択くらいにしぼれる場合が多いはずです。その程度の理解度や知識量でも、合格点を取るだけなら十分です。

【合格後】

危険物取扱者の免状と危険物乙1の受験結果。

仕事では使いません。完全に趣味の領域です。次亜塩素酸ナトリウムは危険物ではないということだけ勉強になりました。私の場合、危険物乙種1類でも資格手当が少しもらえます。

私の会社では、なぜか甲種=乙種コンプリートという扱いのようです。資格手当も同様の扱いです。どっちにしても使わない資格なので、どうでもいいといった所でしょうか?

【合格率に関しての考察】

合格率に関しては、資格の需要が高く多くの人が受験する乙種4類は30%程度です。対して、乙種1類等のその他の乙種は70%前後の合格率です。

乙種4類の受験生には、学校で強制的に乙種4類だけ受験させられる工業高校生等が、かなり混じっていると想像できます。

また、乙種4類以外の受験生は、乙種4類の合格者が大多数です。乙種4類の合格者は、科目免除で他の乙種を受験すると、問題数が35問から10問に減ります。

科目免除も合格率に与える影響が大きいと思います。科目免除での受験者は勉強範囲が狭く、しっかり勉強した人の合格率が相当高いのではないでしょうか?

【最後に】

仕事で使うというより、甲種を取るため、もしくは乙種をコンプリートするために受験する人が多い印象です。乙種自体は高校生でもしっかり勉強すれば、コンプリート可能な資格です。覚えるだけなので、勉強量がものを言います。

わたくしは、平成27年度に危険物甲種に合格しました。

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