電験3種の文章問題は難しい

電験3種の文章問題は、知ってるかどうかですべてが決まります。管理人は、電験3種より難しいとされるエネルギー管理士に合格しましたが、エネ管の文章問題はよく考えれば答えが分かったりします。

電験3種はよく考えると答えは絞れますが、正解まではたどり着けない場合が多かったです。最後はほとんど勘でした。

平成25年の電験3種と平成27年のエネルギー管理士の問題冊子。

電験3種とエネルギー管理士の文章問題

手元に平成25年度の電験3種の電力と機械の試験問題冊子があります。電力は、3問間違えたうちの2問が文章問題。機械は、5問間違えたうちの4問が文章問題でした。得意不得意はありますが、かたより過ぎな気がします。

知らないと解けない電験3種の文章問題

電験3種の文章問題は、知らないと解けません。1つの問題に対して1つの解答を選ぶという出題形式が、さらに難易度を高めています。空欄を埋める問題の場合、一つの空欄の答えが分かっても、それだけでは部分点がもらえないのが厳しい所です。

計算問題は、与えられた数値を使って答えを出します。電験3種レベルだと、完全に解き方が分からなくても、強引に数字を組み合わせていくと答えが出る場合も多いです。

電験3種の計算問題と公式と単位の関係
電験3種に合格できるかどうかは、計算問題が解けるかどうかが全てです。理論は計算問題が約8割、最難関と言われる機械も約6割は計算問題です。文章問題のイメージが強い法規でさえも、計算問題の配点が意外と大きいです。 公式は覚えるもの 計算問題は、...

文章題はそういう悪あがきができません。

知らなければ、勘でマークをつけるだけです。

部分点が取りやすいエネルギー管理士の文章問題

エネルギー管理士の文章題は穴埋め形式です。答えの選択肢は多いですが、文章を追っていけば答えが推測できる場合もあります。また、一つでも空欄の答えが分かれば、それだけで点数になるので点数も稼ぎやすいです。

文章問題に関しては、電験3種の方がエネルギー管理士より難しいと思います。

最近の電験3種の文章問題の出題傾向

実用的な知識を問う文章問題

電験3種の文章問題は、実用的な知識を問う問題が増えています。平成26年度の電験3種の機械で、シーケンスの知識を問う問題が出ました。固体高分子形の燃料電池の知識を問う問題も出題されています。

実はこれらの問題は、平成27年度のエネルギー管理士でも出題されています。

また、平成28年度には電気柵の問題も出題されたようです。

一昔前の無機質な知識を問う問題より、時代や現場が求めている知識を問う問題が増えた印象があります。だからと言って、実務知識だけでは合格できないのは以前と変わりません。

時事ネタを扱う文章問題

震災の翌年2012年の法規では、計画停電を問う問題が出題されました。2013年度の機械では、2014年にノーベル物理学賞を受賞した青色LEDに少し触れた問題も出題されました。

今後もこの流れが続くと、ニュースなどで話題になった知識を問う問題が出題されるようになるかもしれません。

知らない文章問題に対して

最近は過去問の類題以外にも、上記のような新傾向の文章問題が出題されます。当然参考書にものっていません。私はこの手の文章問題は捨てました。たまたま知っていたら正解できるし、知らなければ仕方ないというスタンスでした。

この手の文章問題に正解するには、電験の勉強というより普段からの知識のインプットが必要です。私のように勉強して試験に合格しただけの人間より、幅広い知識を持つ技術者が求められているのは当然の流れだと思います。

最後に

電験3種は、計算ができないと合格できないと言われます。それは事実です。でも、本当に難しいのは計算問題ではなく、知識を問う文章問題の方だと思います。合格するだけなら、文章問題は過去問の類題を拾う事に集中するのが良いと思います。

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