管理人は冷凍機械責任者の1種~3種すべてに合格しました。この記事では、管理人の体験談をもとに1種~3種の冷凍機械責任者の難易度の比較をしてみたいと思います。
冷凍機械責任者の資格としての現状
上位の冷凍機械責任者の資格を使うことは少ないかもしれません。それでも、設備系の現場や企業では、冷凍機械責任者の資格はある程度評価されるようです。資格として使わなくても、上位の冷凍機械責任者を取得する人も多いです。
難化する冷凍機械責任者
冷凍機械責任者は難しくなっています。以前は、冷凍3種がビルメン4点セットとして、2級ボイラーや第2種電気工事士と並べられていました。現在の冷凍3種は、ビルメン4点セットのなかで頭ひとつ抜けた難しさです。

ボイラーや電気工事士の試験ですと、過去問とほぼ同じ問題が出ます。以前の冷凍試験も過去問と同じような問題が多かったのですが、最近ではそのようなことがなくなってきました。過去問と同じ知識を問われることは多いのですが、言い回しが微妙に変えてあります。
また、問題も細かい間違いさがしが多くなりました。明らかに間違いが分かる問題は少なく、微妙に選択肢の一部分が間違っている場合が多いです。しっかりと知識として定着していないと、間違いに気づけません。
過去問を作業的に繰り返し解くだけでは、合格しにくくなっています。
難化しない法令科目
難化した冷凍機械責任者でも、法令科目だけは難化していません。
冷凍機械責任者には講習制度があります。講習を受講して、その後に実施される検定試験に合格すると、11月の本試験で法令1科目だけの受験になります。
講習を利用して検定に合格すると、冷凍1種と冷凍2種の本試験で、保安管理技術と学識の2科目が免除になります。冷凍3種では保安管理技術の1科目が免除になります。
講習の受講者を増やしたいのか、法令は難しい問題が作りにくいのかは分かりません。ここ最近、冷凍講習の利用価値があがっていることだけは確かです。
冷凍機械責任者の難易度比較
管理人は、冷凍3種と2種を全科目受験して合格しました。冷凍1種は講習を使って、本試験で法令だけ受験して合格しました。その体験から感じた難易度は以下になります。
※【重要】ある程度管理人の想像も入ります。
冷凍1種(免除なし) ★★★★★★☆☆☆☆ (6/10 普通上位)
冷凍2種(免除なし) ★★★★★☆☆☆☆☆ (5/10 普通中位)
冷凍3種(免除なし) ★★★★☆☆☆☆☆☆ (4/10 普通下位)
冷凍1種(免除あり) ★★★★☆☆☆☆☆☆ (4/10 普通下位)
冷凍2種(免除あり) ★★★☆☆☆☆☆☆☆ (3/10 やや易)
冷凍3種(免除あり) ★★☆☆☆☆☆☆☆☆ (2/10 易しい)
比較すると
冷凍1種>冷凍2種>冷凍1種(講習)≧冷凍3種>冷凍2種(講習)>冷凍3種(講習)
冷凍1種は免除なしだとなかなか骨が折れる試験だと思います。逆に、計算に苦手意識がない人なら、講習経由での冷凍1種は冷凍3種と同じくらいの難易度だと思います。計算が苦手な人には、冷凍1種は講習経由でも難関です。計算といっても少し難しい算数レベルです。
講習なしの冷凍3種を50時間勉強するならば、その時間で講習経由の冷凍1種でも合格できる人がいると思います。
いきなり冷凍1種を講習経由で受験したい人は、以下の2冊を使って基礎を勉強しましょう。
あとは講習を受講して仕上げの勉強をすれば、高い確率で合格できるはずです。
冷凍2種も計算が入りますが、1種に比べると単純な計算が多いです。講習経由の冷凍2種ならば講習なしの冷凍3種より明らかに簡単だと思います。
当ブログでは、講習を受講するなら2種以上。講習を利用しないなら、3種からの受験をすすめています。どうしても冷凍機械責任者の資格が欲しい方は、講習経由の冷凍3種が安全です。
難関資格が欲しい方は、いきなり講習経由で冷凍1種を受験する方法もおすすめです。腐っても大臣免許の最上位の第一種冷凍機械責任者です。実務経験も必要ありませんし、未経験で設備系会社の面接を受ける人には大きな武器になりえます。
最後に
管理人の体験と想像で、冷凍機械責任者の難易度比較をしてみました。未経験で設備管理やビル管理を目指す人は、資格だけが頼りです。
少しでも上位の冷凍機械責任者を持っていれば、冷凍機のある現場などでは大きな武器になります。資格として使わなくても知識は必要だからです。
一番下位の資格から勉強する方法も良いと思います。冷凍機械責任者に関しては、効率的に上位の資格を取得できます。よく考えて受験する資格を選択してみてください。